元、赤いスペード・黒のハート
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マスコミへの敗北宣言
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御伽武闘伝、バイオレンスシンデレラ
むかしむかし、

とても美しく、やさしい
凄腕の武芸者の娘がいました。

父は、武芸に秀でた人と、再婚をし、

娘には新しいお母さんと二人の姉ができました。

ところがこの三人は

武芸者としての、娘の才能に嫉妬したのです。


新しいお母さんは、
自分の二人の娘よりも才能のある娘が気に入りません。

「あなたなんか、大したことないのよ!」

三人は、つらい仕事をみんな、娘に押しつけました。

寝床は粗末(そまつ)なわらぶとん。
着る物も粗末なもの。
お風呂にも満足に入れない。


冬の寒さを紛らわせるため、
体幹よりの凍えを紛らわせるために

娘は、父の鍛錬を見よう見まねで、試しました。

中腰で、ゆっくり歩をすすめ
一気に拳を突き出す、
腰の中央より発した勢いを、体の先端に伝える。

まるで、寒さや辛さを体の外に追い出すように。

娘の武芸は、洗練はされないものの
その底力は、侮れないものになっていました。


娘の体裁きに成長の兆しを感じた、新しい母親は
娘の手首、肩、肘の腱を痛めつけました。

拳の突き、投げ技、武器術
すべての技は、腕を使わねば
本来の形には到達しない。

娘の武芸者生命を終わらせるために。

最後にかまどに残った灰を頭からかぶせました。


「そこで惨めに、灰をかぶってなさい
シンデレラ(灰をかぶったという意味)」

父の再婚相手
家族の平穏のため、
娘は、耐えました。


ある日のこと、
お城の王子さまが、
お嫁さん選びの武闘会(ぶどうかい)を開くことになりました。

シンデレラの姉二人にも、招待状が届きました。
さっそく、
武道会にむけて修練の旅にでました。


シンデレラは
姉を見送り、

泣き出してしまいました。


「わたしは、もう武芸はできない」
「泣くのはおよし、シンデレラ」

「ッッッ!!
 ‥‥だれ?」

シンデレラの目の前に、穏やかな微笑みを浮かべる女性。
妖精が現れました。
気配を感じさせず、物音もなく
目の前に。

そんなのは、妖精に決まってる。

いい年をして、ふりふりドレスを着た女性
決して、父さんより強すぎて
夫婦喧嘩の際に骨とか数本をぽっきりしてた母なわけがない。
父もかなりの使い手なのに‥

「ふふ、私は妖精☆」

変な部分に星がついてる。

ちなみに、目元には蝶を模したバタフライマスク。
これで鞭でも持ってたら
妖精というより、夜の女王さま。

もう、ならばいっそ
妖精であることが救いになるのだ、
ハハはこんなんじゃないやい!ははっ


「シンデレラ、おまえはいつも、いい子でした。褒美に、武道会へ行かせてあげましょう。」

「私の腕ではもう武芸はできません」
目の前の妖精?に、害意はないことがわかると、

娘自身が驚くほど素直に、その怪我について話はじめました。


「そんなのは問題ないの。まず、畑でカボチャを取っておいで」

 妖精が大きなカボチャをつえでたたくと、爆発四散しました。

「なんて、威力」
「さあ、あなたも」
つえを渡された娘は、かぼちゃをたたきましたが
怪我の所為で、カボチャを叩いた反動を抑え込めずに、
そのまま振り落とした軌道の逆に向かって
つまり、娘のおでこに杖は跳ね返りました。

「うわー!あいたた」
シンデレラ、かぼちゃに逆襲される。
逆襲のKABOTYA!
かみんぐすーん、

「だめですよ、鍛錬を思い出しなさい」

冬の寒い日
空を切る拳は、反動などなかった
のに、腕を伸ばしきったら止まる。

「シンデレラ、大切なのは、先端に力を集中すること」

体に発生したわずかな力を、
体の先端までに増幅し
体の一部として機能した杖に

その勢いを、まっすぐ放出するように
「‥やあああああ!!」

破裂音、の後に土煙。
かぼちゃの残骸とえぐれた土が視界に入る

なにこれすごい
「え?」
「えっ!」
「「‥‥」」


「シンデレラ、こんなのは魔法の一部よ」

娘がいじめられている間に
世間で言う魔法というものは随分と変質してしまったようだ。
主にバイオレンスに。


「まあ、立派な馬車。すてき」
「シンデレラ、現実逃避は賢い選択じゃないわ」

武闘派魔法世界の現実の方が悲惨だ
と思うシンデレラであった。


「まだまだ、魔法はこれからよ。次は、ネズミを捕まえてみましょうか」

狭い室内を、するする動き、6匹の鼠を捕まえる。
そして、室内に離す
「さ、シンデレラ、できるかしら?」
「‥‥」
とにかくやってみよう。

「そこ!えい!おそい!」
ハハ、もとい妖精は、
杖で、やさしく、時にはつよくシンデレラの体に触ります。

「室内は狭い、軸足を中心に円をかくように」

つえが娘の体に触れる度に
娘の体は、静かに加速する

杖が導く体の動き、

無理なく、無駄なく
まるで、怪我をかばうような、
しかし、それは決して加減をしているわけではなく、

歩みが、洗練されていくように、

「…つかまえたわ」
息切れ、その疲労の中
娘は、歩みの中に確かに武芸を感じた。

まるで、動きがすべて武芸につながるかのような


「シンデレラ、つぎはトカゲを集めておくれ」
「‥はい」

もうへとへと、勘弁してー
叫びたいけど、叫んだら色々怖かったので
トカゲを集めることにした。


「ふふ、シンデレラまだ時間があるのよ、武道会までにたっぷり教えてあげる」

戦いの術を

シンデレラには、怪我をした腕の所為で、
戦いに必要な牙が、少ない。

戦いに、必須な、武器。

数日後、
「さ、これがドレス(戦闘被服)よ」

鉄線の織り込んだ、丈夫な素材で作られた、
白いドレスであった。

「キュロットスカート?それとも袴?」
「おーうジャパニーズニホンゴわかりませーん」
「キャラがおかしいわよ母様」

「‥‥」「‥」

「妖精DESU!」
「‥行ってきます、母様」

ハンコーキだーと聞こえるが無視して出発する

「シンデレラ、魔法は12時まで、それは忘れないで」
「‥わかったわ、ありがとう母様」

よくわからないが、12時までに帰るようにと何度も忠告される。

ただの気まぐれというわけでもないらしい。

「楽しんできなさい、シンデレラ
できるなら」

その靴をはずせるような相手がいればいいわね。

ドアの向こうの娘には聞こえただろうか。


到着した城では、様々な武芸者がいた。
しかし、シンデレラの杖術どころか、
足裁きのみであしらわれる者もいる。

シンデレラは、腕に怪我を負ったが、
足は、無事、それゆえに
足を中心とした鍛錬が、今実を結んだ。

「なんて娘なの!」
誰の言葉だろうか、感嘆の声。

舞うように動いて、周囲の使い手を蹴散らしていく

既に数十人を、すれ違うだけで、
足払い、肩による最小の動きでの体当たり。
ダンスのような、
美しい動きで、シンデレラの歩いた場所に
武芸者の倒れた道ができる。

のちに、白いモーセ、と言われることになる。

その時、奥からすさまじい速さの
人影が躍り出た。

「お嬢さんは人気者だ、みんなダンスをしたがる」
「王子様、始めまして」

この国の
王位継承者は、王族に伝わる
覇王勢法という武芸を学ぶ。

そして、例外なく、強い。

「僕と、踊っていただけませんか?」
喜んで!!

肯定の意を込めて
歓喜に満ちた、杖が王子を襲う

「いいステッキだ」
王子は、杖の伸びる瞬間に、たった半歩の動きで、かわし
二撃目の軌道を体裁きで制した。
「お嬢さんの技は芳醇だ」

笑みとともに、掌の技。
左右の手は、シンデレラの手と杖を上下に挟み込むように打ち込まれる、その瞬間。
「王子様、私の持ち物を誰かに預かってもらいます、ダンスの邪魔だもの」
瞬時に手を離し、王子さまの執事に放りわたす。

「うん、お嬢さんの言う通りだ」

両掌で挟み込むように、武器と腕を攻撃された場合。

武器を持つ手に、てこの原理で、関節技がかかる。

打撃と関節技を同時にかけられるリスクより無手を選ぶ。

間合いで不利になるが、シンデレラには、奥の手がある。

「王子様、もう一つ、準備が必要なの」
「お嬢さんのためなら待つよ」
待つのも、とても楽しい時間だ。
と。

その攻防のあまりの美しさに、あたりはシーンとしずまりかえりました。

靴を脱いだ状態でのダンス。
靴はガラスの靴。

こんなものを、
摩擦のまったく得られない状態で
足のガラスを割らないように、動いていた娘は、

地面との確かな接点を、全身に伝え、
"蹴りを"繰り出す。

この国の武芸に、蹴り技は少ない。
安定した、手技、武器術は発展したが
蹴りなどを鍛錬する変わり者は少ない。

武器よりリーチにおとり
素手より不安定。

しかし、腕を怪我した、娘は、
腕による攻撃に集中力を割かずに
蹴りに集中することで、完全に使いこなしていた。

「受けた腕がしびれてしまうよ、僕の頭ぐらいなら、こわしちゃいそうだね」

いままで、並ぶものがいなかった
対等な者がいなかった、
孤独の中で生きていた王子は
確かに、その生を感じていた。

「頭はわかりませんわ、かぼちゃぐらいなら、」
シンデレラは、ボンとつぶやきながら
破裂する、意をジェスチャーで伝える。

「楽しいよ、お嬢さん!」

しかし、楽しい時間はあっという間。

「ああ、王子様、もう私はいかなければ」
「もう帰るのかい?」
「とても、とても楽しい時間だったよ、お嬢さん」
付き人の手から杖を取り、シンデレラに投げる。
受け取り、シンデレラはおじぎする。

「私もです。素敵な時間をありがとう、王子様」

時計を見ると、もうすぐ12時
変わり者の妖精の忠告に意味があると信じて、
滑るように、あっという間に駆けていく。


シンデレラが城を抜けると
後ろから大爆発!!

どかーーん

ハリウッドも顔負け、大サービスなシーンが繰り広げられてるみたいで
「メーデー、メーデー!」
「なんだと、火力で負けている!」
「弾幕うすいよ」
ぴぴるぴる(自主規制)

などというのは全て幻聴なのだ。
前向きなシンデレラは未来にむかって駆けるのだ。


武道会、白いモーゼ
狂乱のダンス、
大爆発、

「得がたい、一日であった」
王子は、お嬢さんが脱いで忘れていった、ガラスの靴を見つめる。

自室で、異性の靴を熱い視線で見つめる王子の姿に

フェチズムに目覚めてしまったのやも、
よよよ、と。
目頭を抑える執事の姿があったのは、また別のお話。

後日、
ガラスの靴の持ち主と

結婚

決闘したい


という、公開決闘状が張り出されることとなる。

ついでにシンデレラの姉たちは
大爆発で重傷を負いました。

自称妖精が犯人だとか。

誰がターゲットなのか
犯人なのかを隠すために
お城ごと狙うなんて、ねー。

しかし、重火器と武芸で戦うなら
妖精というよりランボーだ、と一人ツッコミをいれるシンデレラ。

小屋に響くノックの音。

「頼もう、ガラスの靴の持ち主を探している」

靴をはけるコンディションではない姉たち。

そして、靴にぴったりな
シンデレラの足。

「試しに歩いてみてくだされ」

ガラスでできた不安定な靴。
普通は歩くことなどできない。
しかし、
滑るように、確かな歩みを見せるシンデレラ。

まるで、魔法のよう。


それから
決闘の続きを楽しみ、

王子とシンデレラは結婚し
とても充足した、幸せな日々をすごしたとか、

たまにバイオレンスであったのは、
人生のスパイス、なんでしょう、きっと。



関連?
おーけー、エロゲちっくなシナリオ、、海洋ロマン武道伝奇、に挑戦します
ガラスの靴は、はき心地が悪いのか?

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テーマ:なんとか生きてます - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
ああやっぱりあんたは馬鹿だッ(最上級の褒め言葉の意味で)
舞踏会と武闘会のくだりは予想できたのですが、カボチャのくだりや王子とのダンス(死の舞踏的な意味で)のくだりに腹筋がやられました(・ω・)

最後までニヤニヤ

大人になって童話アレンジした話の破壊力は異常ですよね
大筋の流れは知っているからそのパロディのぶっ飛びさの強さというか

更新無理なさらず
コチラは楽しみに待っておりますので気にしないでいいですよ~(・ω・)ふふふっ
2009/08/16(日) 01:33:07 | URL | そとの道 #JalddpaA[ 編集]
 こういうの、好きですね。

>のちに、白いモーセ、と言われることになる。

>「お嬢さんの技は芳醇だ」

>前向きなシンデレラは未来にむかって駆けるのだ。

>目頭を抑える執事の姿があったのは、また別のお話。

>たまにバイオレンスであったのは、
>人生のスパイス、なんでしょう、きっと。

 ・・・・・(笑)
 エレガントです。
2009/08/16(日) 07:19:33 | URL | あまくさ #RCkqfEOE[ 編集]
>そとの道 さん

>ああやっぱりあんたは馬鹿だッ(最上級の褒め言葉の意味で)


馬鹿力には自信ありな元赤スペです。
ライバルキャラには
「ふふふ、馬鹿ではあるが愚かではない!」
と称されたいです。


>舞踏会と武闘会のくだりは予想できたのですが、カボチャのくだりや王子とのダンス(死の舞踏的な意味で)のくだりに腹筋がやられました(・ω・)
>最後までニヤニヤ

そしてヌメヌメ、メロス(語尾)

いやー、実は、今回のはおとぎ話ヒロイン最強決定戦という以前書いたネタの焼き直しでしてー、、
手抜き万歳です。。


>大人になって童話アレンジした話の破壊力は異常ですよね
>大筋の流れは知っているからそのパロディのぶっ飛びさの強さというか


みんなが知ってるから、
これかなり重要ですよね

王道とありきたりを隔てるちょっとした違いは味付けですもの。
今回は控えめ暴走味付けでした。


>更新無理なさらず
>コチラは楽しみに待っておりますので気にしないでいいですよ~(・ω・)ふふふっ

ありがとうございます。
やっぱり腱鞘炎は時間かかります。

そして,実は、私がこの手の創作で不条理展開にチャレンジしたのは初めてでした。

ほんとは、今までのように、ド!シリアスな創作しようかと思ってたのですが(以前書いてた時代物の続編風味とか)
いやいや、、精神的な体力的に厳しかったのです。
政治ネタよりはマシですが、哀愁漂う、主人公が苦難の連続で、、ひえーーー救われない!!な話がたくさんでして。
これ以上胃に穴が開くと、七つの傷が内側に!!
なんの暗殺拳が使えるようになるのかは興味がありますが、私はチャレンジしたくないです。

キーボードタイピングが比較的短くて済みそうな短篇も、宮本武蔵の父の報われない話でして、、アイヤーなのです。
プロットの段階で、感情移入しがちな私には厳しいのです。

それに比べて、ストレスの少なかった今回の創作は気楽でした。
夢をブレイク、なのは、気にしない方向でお願いします。




>あまくさ さん


>こういうの、好きですね。


あまくささんいつの間に、そんなダンディーな褒め言葉?をマスターなさったのですか。
「ソースの味ってオトコノコだよな」
みたいな?


>>のちに、白いモーセ、と言われることになる。
>>「お嬢さんの技は芳醇だ」
>>前向きなシンデレラは未来にむかって駆けるのだ。
>>目頭を抑える執事の姿があったのは、また別のお話。
>>たまにバイオレンスであったのは、
>>人生のスパイス、なんでしょう、きっと。

>・・・・・(笑)


「‥」この点のもっとも多い漫画はゴルゴ13でしたね。


>エレガントです。


いえいえ、不条理炸裂でした。
ハリウッドのなんでも爆発させときゃ客は満足するだろうさ、方式で、
たまには、こういうのも書くほうとしては、ストレス発散になっていいです。
2009/08/18(火) 22:27:24 | URL | 管理人です #-[ 編集]
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