元、赤いスペード・黒のハート
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マスコミへの敗北宣言
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第十話 石を求める
第九話 二人の石使いの続き

平次郎の腕前は、以前とは比べ物にならない

そして、今まで黙って隠れていたわけではない

鍛え、そして、調べていたのだ

平次郎、今こそ全てのなぞを解いてくれ



銭形平次、ビギンズ

第十話 石を求める


「お見事!!」
目を輝かせた殿の一言

今、凄腕の集まるこの武芸比べの場
平次郎は、武芸者を指差すだけで
勝負がついた

このことについて、今この場で
理解しているのは、二人

平次郎の目の前に立った武芸者と
武芸に詳しい、殿
この二人のみ
「今より、平次郎と無用斎、二人の強者の邪魔をするものは許さぬ」

「ありがとうございます」
「見事だ、平次郎、今の技、名は?」

「石剣勢法」
「ッッ!」
ただ、様子を見ていた、
無用斎は動揺した
…そんな技は、識(し)らない

「ふむ、聞いたことが無いな」

「開祖より伝わる秘伝であります」
「どのような、術かは知らぬが
無刀で、剣先を効かせるとは、見事」


空、と同じく、仏教や道教の極意
剣の極意でもある、

殿の横に、誰かが耳打ちをする
「なるほど、下がってよい」
横に居た者は、すすぅっと下がっていく
「当理流は、鹿之助といい、
良い弟子に恵まれておる、良いことじゃ」

構えとは、本来備え
攻め、または、応じること
剣先、剣の先で、
相手の動作・行動の起こりを指し示すことにより
どのように、どこを打っても

当たらない、目の前に見えぬ壁ができたように
どう打っても、応じられる
そう、悟らせる、
それを剣ではなく、素手で
達人の域の技

石剣からたどり着いた
無刀ならぬ、無投
無石無投というべき、技であった

この場で、気づいたのは、二人
つまり
「はっ、ハッタリだな!」
無用斎は、気付かなかった
「石はどこだァ!」
平次郎は無手
知っているのだ、石剣の威力
石剣を使ってきた無用斎
石剣勢法は石を持ったときに、
最大の威力を発揮することを知っている

平次郎は体に石を隠しているに違いない

石を見つける、平次郎に攻撃される前に
驚き、恐れ、疑い、惑う
四つの戒、もっとも剣を鈍らせるもの
それに加え、今の無用斎は、焦り

「おかしいと思っていた」
平次郎が洞穴で秘伝に出会ったとき
手紙は、秘伝書の下にあった
普通なら、秘伝書の上に、手紙をおくはず
手紙を読んでから、秘伝を読んでほしい
書き手の心理、普通なら、そう思うはず

だが、手紙は、秘伝書の下にあった
つまり誰かが、先に秘伝を読んだ、ということ

「秘伝は、なぜ持ち去らなかった」
「もって行けだァ?優しきだァ?
俺は、命令されるのが、大嫌いなんだよぉ」

そこで、分かれた
だが、気付かない、技のみを持ったものと
心を、受け継ぐもの、の違い

秘伝書は、人を選ぶ、ということ

無用斎は、
今も、石を探している
「平次郎ォ、お前は、どこに隠している」
「…、」
「石だよお」
無手、腕を大きく、横に広げる平次郎
どこかに、隠している、
焦り焦り、早く、速く

焦りは、無用斎を飲み込む
大蛇のごとく、泥の津波のごとく

「洞穴にあった武器を、盗賊に与えたのはお前だな」
「あああ、そうだったなあ、あああそうだよぉ」

洞穴には、まるで武器を引きずったように
刀の下げ緒が落ちていた
つまり、大勢で取りにきたのではない
「死んだ二人に、運ばせたのか」
「一人じゃぁ、無理だわなあ」

二人に、武具を運ばせた

「では、なぜ、二人殺した、それも、」
石剣で、、
もっとも聞きたかったことを
平次郎は押さえ、全てを知ろうとする


「シワリって知ってるかぁ」
試割、己の技の完成度を試すために
物言わぬ、瓦などを割る、こと
それを
「人に試したかッ!」二人も
一人は頭を割られ
一人は首が切られ、
町で詳しく聞いてわかったこと
首が切られたほうも、怪我をしていたという

「一人目は、駄目だったんだよぉ
だから、」
切った、首を、
まだ未熟な腕で放った技は
命を奪えなかったから
 それで仲間すら

平次郎は
一歩、無用斎に近づく
呼吸がさらに乱れる無用斎
ふー、  ふー、
その場の皆が感じる呼吸の乱れ
どこだ、懐か?袖か?首筋か?
背中か?帯か?
   石は、どこだ!!

どこにある、どこに隠した
焦り、焦りの海

「無用斎、なぜだ、なぜ、」
師匠を、殺した

「邪魔だから、わかるだろ」
無用党にとって
そして
「爺を殺せたら、そんだけ俺ぁ、」
強くなったということ
そんな、ことのために、、

「なぜ、殺して、さらに」
首を切った

一歩また近づく平次郎
一歩下がる無用斎
「死ぬからだよぉ、首を切ればみんな死んじまうんだよぉ」

怖い、こわいこわいこわい
どこだ、どこにある、どこに石がある
「どこだ、どこなんだよぉ、」
石は無い、平次郎は無手

「隠してるんだろう?わかってるんだよぉ、どこなんだよぉおおお」
こわい、石剣の技、骨を砕き、頭蓋を割り、肉に喰いこむ
恐ろしい、今までは
己が使ってきた技
無遠慮に、他人へ使った
今は無遠慮に、自分に向けられる

二人の石使いは、対照的であった
もつもの、受け継ぐもの
忘れたもの、刻んだもの

『石剣勢法、最終章
石剣の心得
石剣とは本来地震を殺す、かなめ石のこと
心に揺れを起こさぬよう、
心は平地のごとく

歌訣(歌訣=秘伝を歌で伝えること)
要石の歌

石の重みを忘れるな
その石、一振りで、殺める威力
その石は、刃と同じ、命の重さよ
てにもつ重みは、命の重さよ
忘れる者は、』

〆の言葉は、
石の重みで、○される

――――潰、される

「ああああああ、石ぃぃぃいいい、石はァ、どこだァアア」
一歩、進み、一歩退き
二人の距離は、縮まらず、
そのまま、庭の端に追い詰められる無用斎

「…わかりました、開祖様」
開祖が、危険な殺法、裏式を残した理由
技は、強力、その力に酔った者は
いずれ、自らに向けられる技に耐えられなくなる
疑心は、いずれ、己を破滅に導く、


追い詰められた、無用斎
庭の端まで、追い詰められて
そこに、、、

こぶし大の、石が一つ
落ちていた


平次郎、18歳、未だ、銭投げの習得に至らず

第11話 師の敵 へ続く

銭形平次、ビギンズ、目次

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