元、赤いスペード・黒のハート
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第七話 襲撃の夜
第六話 石の因縁の続き


走れ平次郎、盗賊を止めるため

急げ、平次郎、襲われた道場へ

、平次郎は駆ける、間に合え


銭形平次、ビギンズ


第七話 襲撃の夜


当理流道場に、盗賊団、無用党が襲い掛かったのには、理由がある


当理流、第一ヶ条、
門弟は、苦しむ人を救うこと

当理流門下なら、知らぬものはいない、その道場訓
稽古の前に、必ず、皆で読み上げる

その教えを愚直に守る、門弟
町で、盗賊を追い払う、ということも少なくない
盗賊にとって、役人よりも結束力のある、当理流道場は、厄介であったのだ

以前ならば、当理流の老師、名人、理救を恐れ、近寄らなかったが
盗賊団は、武器を持ち出してから、強引な方法で、大きくなっていった
今回の襲撃は、いつか、起こることだった
夜、数に任せて、襲い掛かる、盗賊らしいやり方

平次郎は、走った
道場のどこかに火が放たれたのだろう
急に道場の上が赤く染まる

猶予はない、
「…急げ、」

走りこんだ、
ここを曲がれば、門が見える
そして
「平次郎!」
「、、鹿兄っ」
間に合った、門前で鹿之助が盗賊団を相手している

1対3
鹿之助は、剣の扱いに長ける、だが
自身に劣る実力の野党といえど、三人に囲まれては
そして
「平次郎、裏から、師匠を助けにいけ」

これ以上の野党の進入をとめようとする
が、
「ダメだ、これじゃ」
いつか、やられる
刀の間合いで戦える範囲は決まっている
鹿之助を中心に、三人の敵
間に入ることもできず、割り込めば、平次郎を切るまいと
鹿之助の剣の軌道が制限される

見てるだけしかできないのか?


「使います、」
それは、技、
足元の、石を拾い上げ

「鹿兄!援護する、」

敵は三人、、平次郎は、刀の間合い、ではない
敵にとって、まだ遠い場所に平次郎はいる
走りこんで助けに向かうとして、10メートル程
敵にとっては、対処する時間の余裕はあるだろう
、その距離から、なにができる?

できるのだ、今の平次郎には

「、、一式!」
石弓、
人体の構造、両の目は横に並ぶ
横への動きには、両の目が左右の端まで捕らえる
では、上下の動きには?
人の可視野は、左右に広く、上下に狭い
構造的な、弱点
故に、日本剣術の基本技は、上から下への正面切り

逆に、下からの技は?
有効なのだ、
人の頭は、上半身にある
頭に、目はついている
目の高さ、より下
下は、どうしても見落としやすい
「はっ」
石弓とは、下からの投石術
手ぬぐいを用いた術
手ぬぐいの中央で、石を包み
両端を持って、振り子のように前方に振り出す
片方の端を放せば、布から放たれた
石は、、まっすぐに飛ぶ
(良い子は、絶対マネしないでね)

手ぬぐいは、当時の必需品
例えば、タオルとして、洗ってもすぐに乾く
或いは、包帯、または縦に裂いて草鞋の緒
出かけるときは必ず、身に付けている
そして、形態性に優れる

「がっ!」
手加減はした、だが、
その痛みで刀を落とす、盗賊
「もう一丁」

動体視力の働きにくい、下からの投石
平次郎の足元から、得体の知れない攻撃
その上、布に隠されている
石の軌道は、読みづらい、布の性質

「ぐおっ」
二人目の盗賊が刀を落とす
「はっ、」
鹿之助は、その機を逃さない
三人目は鹿之助の打ちにより刀を落とす、
「切ろうか!」
鹿之助は、一喝
武器を失った盗賊のとった行動は、
「うああああ」
逃亡、
「いくぞ、平次郎」
「はい」

道場内、師匠を探す

門弟は、それぞれ盗賊と戦って、師匠の助太刀にいけず
「師匠!」
庭に、
数人の、ざっとみて7人以上の人数に囲まれている

うかつには、手を出せない
場所に、広さの制限がなければ、問題はない
だが、広さに制限があれば、助太刀の増員は

「どうする、平次郎」
近づけば、邪魔になる

「、いけます」
平次郎は、足元の小石をいくつも手にする
「今から、二つ、技をだします」
「さっきの、妙な技か?」
「はい、似たような技です、二度目の技を」
出した後に

「わかった、やってみるぞ」
それしかない、今は
「平次郎、成長したな」

火の手の上がる、道場、
闇夜、赤く染まる、平次郎の横顔は、
なんとも、頼もしく見えた

門前でも、助けられた、
「頼むぞ」
今の、平次郎ならば、、

「三式、」

石雨、虚を突く、術
頭上からの、小石の雨
上に放り投げる、
これは敵に当てるだけが目的ではない

カラ、カラカラカラ
「なんだ!」「どうした!」「なにがあった!」
、動揺

ただ、瓦に当てたまで
刀を抜き、名人、老師理救を襲っていた盗賊たち
数で勝っても、目の前に名人がいるのだ
緊張は、張り詰めたその身と心は
少しの音でも過剰に捉える
「、、今だ」

囮、さっきの技は、おとり
本命は
「二式」
嵐、石を数個包み、投げる
「うあ、「おあ、」「ご、、」「がっ」」

師匠を囲む者たちに当たる
痛みで、倒れるものまでいる
これは、当然

似た原理の武器に、投げ槍器、というのがある
アトラトル(投げ槍器)は、マンモスにすら致命傷を与えたという
飛距離は、100メートルを超えたとも言われる

そして、日本の戦国時代でも
専門の術として発展はしなかったものの
この、投石で、
弓、鉄砲に並ぶ、という
多くの負傷者を出している

「やあああ、」
鹿之助は、倒れている盗賊に駆ける
勢いを利用し、蹴り
剣を構えている盗賊の方向へ、蹴飛ばす
「一式!」
蹴飛ばされた盗賊にふさがれて
剣を構えていた盗賊は
自由に振れない、その肩に
「うおっ」
石がめり込む

「「いくぞ!」」
鹿之助、平次郎、二人が盗賊を後退させた

「はっはっはっ、ああぁあ、いいねぇ!」
男の声は、

「いやあ、敵は爺さんのみだと思ってたんだがなあ」

道場内から響く、
「そりゃぁ、、あれだな、」
少しずつ、その声は近づく

「石弓、はっ、こりゃザコじゃかなわねえ」

「おおお、きたのか、久しゅう会ってないの?」
老師理救は、この男を知っている

「あああ、なんだぁ、おめえら、引くぞ!」
倒れ、腕を押さえ、刀を落とされた
盗賊たちは、おびえのような表情
「おめえらじゃ、無理なんだよ、帰るぞ!」

「なんじゃ、話ぐらいしていけばよい、のう「うるせえんだよ爺!!!」」

現れた、男
「…、」
「おい、そこの、石投げの坊主、お前だよ」
長身、その肉食の獣を想起させる
ギョロリとした目が、平次郎を見る

「お前とは何だ」
「お前、名前は?」

「お前こそなんなんだ」
「怖いか?名前だよ、とって食いはしねえよ」
「…、当理流、門弟、平次郎」
「あああ、いいねえ、平次郎か、お前、俺の名前を覚えてけ」

無用斎、
無用党、頭領
「無用の、無用斎様だ!!」

かなりの腕前と聞く、無用党、頭領
力でのし上がった男だ、
元々、無法者の集まりの盗賊たち
この、頭領の発言力は、圧倒的であった

 それは
    、いかほどの
        実力であろうか?

無用斎の命に従い、盗賊は引き上げていく

不確定な要素、“平次郎”の登場による
作戦の中止、盗賊は、数の上で、有利
火の勢いも時と共に増す、持久戦なら無用党有利
だが、それは賭け、

盗賊は、ならず者たち、互いの信頼も薄い
統率も、それほどでない、
不確定の要素による、仲間割れ、
逃亡者のでる可能性もある
即断、であった

頭領、無用斎、指揮官としての才覚すら有する


「師匠、ご無事ですか!」
正門の方角から、一番弟子、崩斎が走りよる

それぞれ、戦っていた門弟も、
道場へ放たれた火を消しに、
「いや、大事無くてよかった、」
燃えていたのは、表面のみ、少し焦げただけで助かった
襲撃は、大事には至らなかった

「師匠、」
平次郎には話すことがある
「平次郎や、今日はもう遅い、また明日聞こうか」

次の日、
朝一番に、師匠に、話をしにいく
まずは
「申し訳ございません」
命に背いたこと、一人外にいったこと

風鳴き地蔵のカラクリ
隠された、洞穴
洞穴の奥に、開祖の遺書と秘伝書
失われた、武具、防具
「秘伝書は、平次郎、お前に託されたのじゃ」

自然の理を基本にする当理流
偶然の重なりを、自然の成り行きを運命として受け入れる
「よいのでしょうか?」
平次郎、お前に託されたのだ、
それにも意味がある

秘伝書は、人を選ぶ、

そのようなものなのだ
ただし、秘伝というくらいだ、
誰にも言わぬ方がよかろう
「これも、縁」

しかと、習得してみせよ

「ありがとうございます」

平次郎と、理救との会話
これが、最後の会話となる

外の掃除にでた老師
帰ってこないのを心配した弟子たちに知らせが届く

全身の骨を折られ、首を切られた死体が見つかった
口からは、石がみつかる

老師、理救の死体がみつかった、



平次郎、18歳、未だ、銭投げの習得に至らず


第八話 石無しの域 へ続く

銭形平次、ビギンズ、目次

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コメント
この記事へのコメント
これは、面白い感覚の読み物ですね。新しいジャンルに、発展するかも知れませんよ。云うならば、<読む劇画>のジャンルを造るかも知れませんね。短い文章に、単発の劇画の一こま一こまが、カシャカシャと連動している雰囲気が、生まれ様としていますよ。後半が楽しみです。
2008/08/28(木) 21:44:43 | URL | アガタ・リョウ #-[ 編集]
おおぅ(泣)、そうなんでしょうか、、
 こんな、物語風な連載な書き物するの初めてなんです、、

 原作が偉大すぎて、、加えて、横書きですから、小説みたくも、書きづらくて、、

 まるで、○ロゲの文章みたいです、エ○ゲ。最近のはすごいですよ、、なんと言っても、デジタルな紙芝居みたいなものです。。

 後半は、鹿之助君に活躍してもらうかもしれないです。平次郎君は若くて、まだ親分的な人情とか、出せなさそうです。。
 とにかく、ありがとうございます。完結だけでもさせられるように、がんばります。
2008/08/28(木) 22:02:35 | URL | 管理人です #-[ 編集]
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