元、赤いスペード・黒のハート
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マスコミへの敗北宣言
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第四話 日下無双の遺書
第三話風鳴き地蔵の続き

風鳴き地蔵の結ぶなぞ

当理流の悪い噂
無用党の凶悪化

二つの死体、四年前に何が起こったのか?

平次郎、最初のなぞに挑む


銭形平次、ビギンズ

第四話 日下無双の遺書


皆が寝ている部屋を
そっと出ようとする、平次郎

「皆、寝てるのか?」

いや、
「誰かの布団が、空だ?」

便所にでも行ったのだろう
平次郎は、見つからないように、抜け出す

昔の農村部では、便所は外につくる
当理流道場も例外ではない
寝床に使われてる部屋からまっすぐ外へ出たところにある

「師匠、すみません、一人で行きます」

平次郎は、この日、初めて師匠の命に背いた

四年前とはいえ
二つの死体が見つかった場所
誰かを巻き込みたくない


道場では、皆が仕事をする
もちろん、風呂や飯も
火の扱いにも慣れている

暗い場所での探索だ
行灯ひとつでは、暗いだろう
「鍛えてくれたおかげだ」
松明が、ひとつできあがる

即席の松明は、棒切れに
油をしみこませた布を巻きつけ
布が落ちないように針金で巻いたもの
(*、良い子はマネしないでね)

「行こう」
正門は、便所から正反対の位置にある、
門まで行けば、見つかることはない

便所から戻ってくるであろう門弟に
見つかる前に門を出る



道のりは、それほど、複雑ではない
通ったことがあるが、特別意識してなかっただけ
なのに、今日は

「風の音が、奇妙に聞こえる」
普段なら、ただの風の音
しかし、今日は、意識してしまう

「夜は、、まずかったかな、」
しかし、夜以外に、抜け出せないのも事実
仕方ないことだ

夜、夜、よる、一人の夜
一人になると、盗賊のことを考えると
家族を奪われた日を思い出す

「いけない、いけない、」
今度こそ、罪のない人を苦しめる
盗賊を、止めなければ
「しっかりしなきゃ、いけない」

ゴオオオオオオオオ、、

「なんだ、、」

ヒョオオ、オオオオオオオ

「、、これが、夜の、」
風鳴き地蔵

誰も近づかないのも無理もない
四年前、二つの死体が見つかった

それを抜きにしても
「ちょっと、できすぎじゃねえか?」

冷や汗、
「いいや、、引きかえさねえ」

四年で、養ったのは、力だけではない

行灯の明かりに、うっすら見える
風鳴き地蔵、体だけ、
地蔵は、岩から削りだしたように、生えていた

首がない地蔵がある、
流れ出る風は、うめき声のように
地の底より響き渡る

誰もが、恐れ近づかない場所であった

「こりゃ、松明の出番だな」
松明は、火の消費が激しい分
行灯より明るい

「、、この風じゃ、なかなか、」
火はつき難い、
その場で、風除けのためにしゃがみ込む
平次郎の足元に
「うわああ、」
首、半分に割れた地蔵の頭部があった

「いや、こりゃ、その、アレ、、いやダメだろ」

しっかりしろ平次郎、
自分に言い聞かせる、平次郎は18歳

「しかし、割れてる、」
そう、割れている
この地蔵の頭部が割れてから
死体ができた、無用党が凶悪化した
当理流の悪い噂が広まった

「なにか、あるな」
松明に火がついた
はっきり、辺りを照らす

まずは頭部の割れ目を調べる
「コケの生え方が、こっから違うのな」
四年前に割れた部分と
時による風化の違いを見つける


割れ目、頭部のかけらを集める
ひとつの、頭ができあがる、
「、、見つけたぜ」

割れ方、頭頂からの、
「まさか、当理流?」

割れ方は、頭のてっぺんから
あごまでを、一気に下ろす
当理流十手の、基本技

「まさか、な」
入門間もない頃の、稽古を思い出す
師匠は、言った、頭部を狙うな
足を打て、頭を打てば相手は死ぬ
足ならば、、
「生かすこともできる、そう教わった」

基本だが、実戦では使用を避けるように言われている
「石の地蔵だぞ?」
十手ならばできるのか?
そう、簡単な事ではない、
硬さ、速度、重さ、全てが一致しなければ

「しかし、不憫なことだ」
風の音がさびしく聞こえる
「首はとれ、頭を割られた地蔵、か」

さっきまで、不気味と感じた、風の音
今は、さびしい、地蔵の泣き声に聞こえる
「これも、縁だ」

頭部を残らず、拾い集めた平次郎は
地蔵の体に、頭を返す
「一人は、さみしかろう、せめて、」
頭と体が別れているのは、かわいそうだ

「なにも、なかったな、、」
平次郎は、帰ろうと、

ひょおお、、お、、、

「、、風が、止んだ?」

ご、ご、ご、、
地蔵が、動いた
「おお、お、たたり、、え、ええ、」
松明片手に、固まってしまった平次郎
松明を持っていなかったら、気づかなかっただろう
地蔵の後ろに、穴が見える

「、まさか」
隠し通路
「こいつは、」
たまげた、地蔵の奥に、通路がある

「なるほどねえ」
地蔵の後ろに、通路
地蔵が塞いで、小さい隙間があった
そこを通った風が

「風鳴き地蔵とは、はは、とりあえず」
奥へ、進む

「なんだ、こりゃ」
通路には、朽ちた紐が落ちている
「こいつは、刀の」
刀を、帯に差すときに、固定するための紐
「なかに、盗賊団がいるとか?」

その割りに、静か

通路は、自然の洞穴を利用したものだ
豊後の国(大分あたり)は温泉で有名
火山が活発だった、ここも、自然現象でできた穴
「誰が作ったんだろうな」

あちこちに、刀と帯を結ぶための紐が落ちている
朽ちた紐は、自然に落ちたのか?
「誰かが、落とした?」
そういえば、昼間、町人を襲っていた盗賊は
古い刀を腰に差していた


奥には、少し開けた部屋があった
「結局誰もいないな」

中央に、台があり、木箱がおいてある

壁を見渡す、平次郎
「こりゃ、」
松明を置く場所

普通、洞穴に松明を持っていくのは自殺行為だ
一酸化炭素中毒の可能性
可燃性ガスの可能性
しかし、どこかの隙間から風が通る
松明を置く場所、明らかに人が手を加えたものだ
「ついでに、この木箱」
字が書いてある、何かが入っているであろう木箱

「あ、なになに」
好奇心旺盛な、平次郎は、木箱の文字を読む


『仕掛けを解いた者よ
石仏の首を戻す、哀れみの心を持つものよ
知恵、勇気を持ち、そして優しき者
御主に、術を託したい

未だ、世は乱れているか?
世は、力を欲しているか?

我が名は、無二、

日下無双と呼ばれた者だ』

それは、遺書
それは、思いを託す、という願い
宮本武蔵の父、無二

平次郎は、誰もこない洞穴の奥で
当理流開祖の、願いの言葉を見つける


平次郎、18歳、未だ、銭投げの習得に至らず


第五話 秘伝、石剣勢法へ続く

銭形平次、ビギンズ、目次

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2008/08/27(水) 17:24:37 | news
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