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第二話当理流
第一話失った日の続き


家族を失った少年、平次郎は旅に出る


それは、力を欲するからか
それは、悲しみから逃げるためか

否、約束を守るため

亡き父の、約束を守るため


銭形平次、ビギンズ

第二話 当理流


『当理流を尋ねよ』

叔父の言っていたこと
父の学んだ、流派

江戸から歩いた、随分と
山を何度越えただろう
国、藩をいくつも越え
豊後の国へついた、平次郎は当理流を目指す

町人は優しかった、身寄りのない少年の一人旅
尋常の事ではない、

町のうわさに聞く、当理流は
よい噂と悪い噂の真っ二つ

あの人のおかげで
あの人のおかげで

町は守られた
町は脅かされた

当理流、一体どのような場所か

道場へついた、平次郎は、
門の前にて掃除をしている老人に問いかける

「もし、ここは当理流道場で間違いありませんか?」

老人は、箒の手を止め、平次郎へ尋ねる
「ほう、方言の、また流れるような、江戸からかい?」

方言で出身を当てた、老人、只者ではない
「もしや、当主様ゆかりの方ですか」

「ほう、子どもながら、よい観察眼じゃ」
見た目は、ぼろぼろの古びた着物

「うむぅ、わしが当理流当主、理救じゃ」
「弟子に、私を弟子にしてください」

とっさに膝をつこうとする、平次郎
「入門を、お許しください」
さっきまで、箒を握っていた老人の手は、
「まま、そう話を焦らずに、、長旅で疲れたであろう」

老人は、平次郎を抱き、屋敷内へと導こうとしている
「父が、家族が殺されたのです、豊後国へ行けと」

長旅、その疲れもあっただろう
当時の旅は、危険がつき物
夜盗、野生の獣、自然災害、
現代のように安全な旅ではない

少年の始めての遠出、加えて一人旅
一瞬も気が抜けない旅の、やっと終わり
今まで、奥へ仕舞い込んだ思いがあふれ出す

「おおお、あの平鉄の子か、、平次郎だな、、
ああ、わかった、わかった、、、
入門を許す、ここはもう、お前の家も同然だ」

少年の運命は、動き出す

「今日は、休むのだ、それからだ」
師は、優しく、平次郎を迎えた


一般的に、武術への入門は厳しい
なんといっても、人を殺めうる、術でもあるのだ
気軽に、許すわけにはいかない

入門を許すというのは
人によれば殺人術を習う、許可でもある

熱意だけでは、許されない
しかし、事情を察した老師、理救は
平次郎の入門を許した

平次郎の修行が始まる
元は、父や兄より、手ほどきを受けていたが
それは基本の繰り返しによる鍛錬

当理流武術は、理を追求する

基本を繰り返す鍛錬で、
基礎の“動きだけ”身についた平次郎
今まで、思い込みで使い方を知らなかった技

理をつめていく、その修行は
肉体的な疲れより、精神的な、
または頭脳の鍛錬であった

今までのような、ただ汗をかけば良い、というわけにはいかない


「我ら、当理流、開祖はあの天下無双、
宮元武蔵の父、無二様じゃ」

天下無双、天(そら)の下
全ての世の中で、無双、
最強、ということ

その宮本武蔵の父、無二は十手術の達人
二刀十手、槍、様々な術を伝えていた

天下無双は、侍の夢
武蔵は、天(目標)に届いたのだ

武蔵は有名、武蔵の開いた流派
円明流と二天一流に、弟子が集まる


故に、当理流は、弟子が多いわけではない
「だからといって、わしらが天に届かぬ、というわけではない」

鍛えよ、我以外、皆師

「平次郎や、当理流は、円明流の元となった」
「はい」
「では、円明流とは、どういう意味か?」

「…、円はこの世を現しているのではないでしょうか
世を照らす、だから円に明るいと書くのでしょう」

「ほう、その意味もあるのだ、しかし」

明るい、という字は、日、と月
日輪、月輪、天(そら)の輪を、円とする

「やはり、二天一流と同じ、二つの天(そら)を現す流派なのだ」

日のでる昼と、月の出る夜
全てを、異なるものを一つに、

「師匠、では当理流とは?」
「理に、当たる、生き方よ」

理、人を人として生かす、知恵
知恵(理)のないものは獣と同じ
理は、自制の心、そして向上心を現す

「いつか、理に届きましょうか?」
「はじめから、というのは無理というもの
    目指すことに、意味がある」

教えを、素直に受け入れる、その上で工夫もこらす
平次郎は、腕を上げていった

しばらくの時がたった、平次郎は18歳となる

ある日、兄弟子と、買出しに出た
「いつからですか、老師が外の掃除をやりだしたのは」

普通の道場は門下、弟子が掃除等、雑用を行う
「無用党だよ、、」

町の噂で聞いた、無用党、刀・槍、武器を用いた
盗賊団、頭領はかなりの使い手
盗賊団の規模は、年毎に大きくなっている
「平次郎も、一人で出歩くなよ」

老師は、余程のことがなければ、一人で弟子を外に出さない
老師が、外の掃除をするのは、未熟な弟子を外に出さないため

「しかし、なぜです、ただの盗賊が武芸を使えるわけがない」
「、、いろいろあるのだよ、しかし、最近おかしいよな」

「はい、十分に買い込んである食糧の減りがおかしい」
「平次郎も、背が伸びた、つまみ食いでもしたか?」
「はは、そんなことはしませんよ」
「そうだな、平次郎は十分食べてるよな」
「…、お恥ずかしい、腹が減るのです」
「いよいよ怪しいな、こいつめ、、」

一番年の近い、弟子であった
明るく、調子のいい兄弟子だ
「平次郎、気がついてるか?」
「はい、普通の町人にしちゃ、ガラが悪い」

すぐに騒ぎが起こった
「オラ、、金を出せ」

「いくぞ、平次郎」
「はい」

当理流、第一カ条、
門弟は、苦しむ人を救うこと

約束するまでもない


平次郎、18歳、未だ、銭投げの習得に至らず


第三話 風鳴き地蔵 へ続く

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